ドロドロした奴


[影で叩いて笑ってる、]
[ドロドロした奴等。]

なんとなく、自分が的にされるのは分かる
。私だけ、孤立し異質だからだ。

だけどなにもしてないのに、影で悪口いって嘘の噂たてて笑う奴、嫌いだなあ。お前のほうが叩かれる価値あるだろう。

そんなこと思いながら、盗み聞きしている今。壁に寄り掛かる。

「藤井密夜だよね、孤立してるの」

「アイツ、キモいっつーかイラつく。あの態度とかさぁー」

知るかよ、人の勝手だ。

「アイツ友達いねーの?ウケる〜!」

いないんじゃなくて、要らないんだよ。

それからも色々と言われ続ける。なんなのコイツ等。ふざけるのも大概にしてほしい。こんな低級な奴等と絡みたくないね。

「なのに、茂君藤井好きなんでしょ?やだあ、」

「マジで!?工藤くんもでしょ?」

「えっ、としくんまでっ!?」

どんな色目つかったのとか言ってるけど、使ってないし。まあ、いい。聞いても感情は動かないし何も感じない。特に何かをする訳でもないし。

ややこしくするのは面倒だ。

「せいぜい頑張ってくださいよ」

後で痛い目みるの、私じゃないから。

[女子はドロドロ、]
[色々面倒なんです。]

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